小型犬の平均寿命が14〜16歳であるのに対し、超大型犬の寿命はなぜ短いのかという疑問は、生物学的にも広く研究されています。一般的な超大型犬の平均寿命は8〜10年前後と短命な傾向にあります。
その主たる理由は、小型犬の何倍もの速度で急速に骨格と内臓を成長させる過程で、細胞分裂に伴う酸化ストレスやテロメアの摩耗が進みやすい点にあります。また、巨大な体を維持するために心臓をはじめとする循環器系に常時大きな負荷がかかり続けることも要因です。
飼い主が早期発見・予防に努めるべき主なリスク疾患は以下の3点です。
1. 胃拡張・胃捻転症候群(GDV)
胸郭が深いグレート・デーンやセント・バーナードなどに多発する緊急疾患です。食後すぐの激しい運動や早食い・大量の飲水が引き金となり、胃がねじれて血流が遮断されます。発症から数時間で命を落とす危険があるため、食後2時間は安静を保つ管理が命を救います。
2. 拡張型心筋症(DCM)
心臓の筋肉が薄くなりポンプ機能が低下する疾患で、定期的な心電図や超音波検査による早期発見が寿命を左右します。
3. 股関節形成不全および変形性関節症
急激な体重増加に骨の発達が追いつかず、関節の適合が悪くなる病気です。成長期の過度な運動制限と適切な体重コントロールが発症リスクを下げます。