順風満帆に見えた作家人生でしたが、2007年9月、東京都内で大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されるという激震が走ります。この嶽本野ばらの逮捕の経緯はワイドショーや新聞でも大々的に報じられ、文壇やファンに計り知れない衝撃を与えました。
さらに2015年にも同法違反で再び逮捕されるなど、私生活における過酷な混乱と依存の苦しみを経験することになります。しかし、彼は事件から逃げることなく、自身の過ちと向き合い続けました。
復帰後の嶽本野ばらのインタビューや手記では、逮捕当時の心理状態や薬物依存の恐ろしさ、留置場での日々について赤裸々に告白しています。自らの弱さや過ちを糊塗することなく、すべてを文章として昇華させていく姿勢は、多くの読者に深い感銘を与え、表現者としての凄みを際立たせる契機となりました。