二輪業界を取り巻く最大の転換点となっているのが、新基準原付の最新動向です。国際的な排出ガス規制(ユーロ5相当)の全面適用により、製造コストの観点から従来の50cc単独エンジンの継続生産が困難となり、国内主要メーカー各社は50ccモデルの生産終了へと舵を切りました。
これを受け、警察庁および関係省庁は道路交通法施行規則等を改正。排気量125cc以下であっても、電子制御等により最高出力を4.0kW(約5.4馬力)以下に制御した車両を「原付一種」として扱う新基準を施行しました。
現場取材で判明した「新基準原付」のメリットと課題:車両本体の剛性やブレーキ性能は125ccクラスと同等になるため、走行安定性や制動能力は飛躍的に向上しました。しかし、出力制限が施されているとはいえ「見た目は125ccなのに法定速度30km/h、二段階右折義務がそのまま残る」という法規上のギャップに対し、都内のバイク販売店スタッフからは「ユーザーへの走行ルール周知がこれまで以上に難しくなっている」との懸念も寄せられています。