拝殿正面の賑わいから一歩離れ、鬱蒼とした木立ちの奥へと進むと、知る人ぞ知るパワースポットが点在している。境内の北東側に位置する「子安神社」は、吉備津彦命の母神を祀り、縁結びや安産、育児の祈願所として古くから熱烈な信仰を集めてきた。ひっそりと佇む社殿の周囲には、どこか母胎に包まれるような温かな静寂が満ちている。
さらに見落としてはならないのが、推定樹齢千年以上とされる御神木「平安杉」だ。幾度もの落雷や風水害を乗り越え、今なお青々とした葉を天に広げる巨樹の幹に手をかざすと、足元から大地の鼓動が伝わってくるかのようだ。さらに山裾へと続く小道の先には、太古の巨石信仰を今に伝える天磐座が眠る。人の手が入らない自然の岩肌が放つ威厳は、日常のストレスで乱れた精神を芯から整えてくれる。