受験生の保護者が抱くもう一つの大きな懸念が、お茶の水女子大学附属高校評判にまつわる「校風の自由さ」と「人間関係」です。ネット上では「受験対策を学校がしてくれない」「中学校からの内部進学生と高校からの入学生(高入生)の間に壁があるのではないか」といった声が散見されます。
卒業生の手記や在校生への聞き取り調査から浮かび上がる現場のリアルは、掲示板の噂とは大きく異なります。まず「高入生の孤立」について、学校関係者は次のように明かしています。 「高校入学組は学年の約3分の1(約40名程度)を占めます。入学直後の宿泊行事やクラス編成、委員会活動を通じてあっという間に融和が進み、卒業時にはどちらが内部進学だったか意識すらしない生徒が大半です」
一方、「学校が受験指導をしない」という評判に関しては、ある意味で事実であり、ある意味で教育的意図の表れです。国立大学附属高校は、学習指導要領の研究開発や教育実習校としての使命を帯びています。そのため、受験テクニックの反復演習を行う授業は行われません。その代わり、原典講読、探究論文の執筆、課題解決型のグループディスカッションなど、大学や大学院での学問に直結する骨太なリベラルアーツ教育が展開されます。 こうした環境下で難関大を突破する生徒たちは、学校のハイレベルな教養教育を土台にしつつ、高2・高3段階から駿台や鉄緑会、河合塾などの外部専門機関を賢く併用し、自律的に学習計画を管理しています。