日本国内における熱狂を後押ししたのが、TBS系列による地上波独占生中継でした。世界バレー女子TBS放送の解説陣には、ロンドン五輪銅メダリストの木村沙織氏、迫田さおり氏、竹下佳江氏らが集結。現場の緊迫感と戦術の意図をわかりやすく伝える熱のこもった語り口は、深夜帯の放送でありながら高視聴率とSNSトレンド席巻を生み出しました。
この大会での好成績は、単なる「感動のドラマ」にとどまらず、実利的な成果をもたらしました。FIVB(国際バレーボール連盟)の新ランキングシステムにおいて、上位国への勝利ポイントが大幅に加算されたことで、女子バレー世界ランキングが大会前の9位から6位へとジャンプアップしたのです。
この世界ランキングの大幅な変動は、その後のパリ五輪予選(OQT)への有利なシード権獲得の経緯において決定的なアドバンテージとなりました。2026年の世界選手権で強豪国と対等に渡り合える地力を証明したことが、日本女子バレーが再び世界のトップ戦線へ返り咲くための最大のターニングポイントとなったのです。