すべての新興宗教が社会的に問題視されるわけではありません。幕末から近代、戦後にかけて誕生した教団の中には、地域社会に溶け込み社会福祉活動に貢献している団体も多数存在します。警戒すべきは、教義の新規性ではなく組織の反社会性と構成員への人権侵害の有無です。
社会心理学や宗教社会学の知見を踏まえると、危険性の高いカルト的な集団には共通する特徴が見受けられます。
- 絶対的指導者への個人崇拝:教祖やトップの教えが無謬(絶対に誤りがない)とされ、批判や疑問が一切許されない。
- 外部社会との遮断:「外の世界は悪魔や悪霊に満ちている」と刷り込み、家族や友人との連絡を断たせる。
- 過度な経済的搾取:借金や全財産の寄付を強要し、「先祖の因縁」や「地獄への恐怖」を煽って高額な壺や多額の献金を要求する。
- 脱会者への脅迫と嫌がらせ:脱会しようとすると「不幸が訪れる」「天罰が下る」と脅迫し、心理的に逃げ道を塞ぐ。
勧誘時において、当初は教団名を隠して「無料の自己啓発セミナー」「ボランティアサークル」「アンケート調査」と偽って接触してくる手法も典型例です。正体を隠した伝道(ブラインド勧誘)が行われている組織には細心の注意を払わなければなりません。