最近では、フリマアプリやSNSで取引される「陽性反応が出た検査キット」の画像を使ったり、市販薬で発熱を装って病院へ行き「検査なしでインフルエンザの診断書を出してもらおう」と画策するケースも見受けられます。しかし、医療の現場においてこうした小細工は通用しません。
医師がインフルエンザの確定診断を下す際、迅速抗原検査の陽性結果はもちろんのこと、発症時期・体温・脈拍・咽頭の所見・周囲の流行状況などを総合的に診察します。偽の陽性画像を見せて「自宅で陽性だった」と主張しても、医師は院内での再検査を求めるのが通常の手順です。
また、問診だけで診断書が発行されるいわゆる「みなし陽性」は、同居家族に明らかな感染者がいる場合など厳格な条件下に限られます。何の医学的根拠もない状態で患者の自己申告のみに頼って診断書を発行する医師はいません。虚偽の症状を訴えて医師に嘘の診断書を作成させようとする行為は、医療機関に対する業務妨害にも該当しかねない危険な行為です。