積乱雲が単体で通過するだけでなく、複数の積乱雲が次々と発生して同じ場所に停滞する現象が「線状降水帯」です。長さ数十キロから数百キロにわたって雨雲の列が連なり、数時間にわたって猛烈な雨を降らせ続けます。
線状降水帯の主な発生メカニズムは、風上側の海域などから暖かく湿った空気が連続して流れ込む「バックビルディング現象」によるものです。1つの積乱雲が雨を降らせて衰退しても、風上側で新たな積乱雲が次々と生成され、上空の風に乗って同じ流路をたどるため、豪雨が長時間継続します。
こうした急な大雨に対する注意点と対策として、屋外活動中や移動時は以下の判断基準を徹底してください。
川遊びやキャンプ中の場合、現地で雨が降っていなくても、上流の山沿いに黒い雲が見えたら即座に川から上がることが鉄則です。鉄砲水は一瞬で水位を数十センチ上昇させます。市街地では、周囲より低いアンダーパスや地下街への浸水リスクが跳ね上がるため、側溝が見えなくなる前に頑丈な鉄筋コンクリート造の建物へ移動することが身の安全につながります。