公務における百合子さまの功績として際立つのが、社会福祉法人「恩賜財団母子愛育会」における長年の活動です。昭和28年から総裁を務められ、2010年に高齢のため名誉総裁を退かれるまで、半世紀以上にわたり日本の母子保健や子育て支援の発展に力を尽くされました。
ご関係者によると、百合子さまは現場の看護師や保健師に常に温かいねぎらいの言葉をかけられ、一人ひとりの声にじっくりと耳を傾けられる慈愛に満ちたお人柄だったといいます。また、家庭内では非常にユーモアを愛される一面をお持ちで、孫である彬子(あきこ)さまや瑤子(ようこ)さまとの団らんを何よりも楽しみにされていました。
百合子さまの健康の秘訣は、規則正しい生活リズムと毎日の体操、そして新聞やテレビを通じた社会情勢への高い関心でした。100歳を迎えられてからも宮邸の庭を散策し、家族との対話を大切にされる姿勢は、周囲の職員や関係者にも大きな安心感と活力をもたらしていました。