日本の少女漫画文化が世界中で愛される理由の多くは、この場所に眠っていると言っても過言ではない。戦前の『少女の友』などで活躍した蕗谷虹児や初山滋、中原淳一らの作品には、現代のマンガやアニメに通じるコマ割りや視線誘導、感情を象徴する装飾表現の萌芽が明確に見て取れる。
特に、女性の自立や内面の美しさを描き出した作品群は、当時の社会情勢を考えれば極めて先鋭的だった。自身のファッションや生き方を絵画を通じて提示したクリエイターたちの息遣いは、今を生きる私たちにとっても深い示唆とインスピレーションを与えてくれる。