かつての日本ドラマにおける「40代・50代女性」の描かれ方には、明らかな偏りがあった。家庭に尽くす主婦か、恋愛を諦めた仕事人間か、あるいは過剰に若作りに励むキャラクターといったステレオタイプである。しかし、現在地上波や配信プラットフォームで制作されている作品の脚本は、そうした古くさい固定観念を根底から覆している。
2026年に話題を呼んでいる作品では、複雑な社会的立場に立ち向かう経営者、過去の傷と向き合いながら戦う探偵、多様な家族のかたちを模索する女性など、立体的で多面的な主人公像が次々と生み出されている。リアルな社会の課題や人間のエゴを余すところなく演じ切る女優たちのタフさが、脚本の可能性をどこまでも広げているのだ。