地球温暖化が深刻化し、夏の連日40度超えが珍しくなくなった日本の夏。アスファルトや人工芝で覆われた街街は、夜間になっても熱を放出し続ける巨大な蓄熱体と化す。ここで脚光を浴びたのが、土と自然の草花が織りなす保水・蒸発散能力だ。
国立環境研究所の2026年最新データによると、表面を舗装した標準的な小型公園と比べ、土地盤の草地では地表温度が最大で8.5度低いことが実証された。エアコンの室外機が吐き出す熱風を吸い込み、冷やされた空気を周囲の住宅街へと送り出す「天然のエアコンディショナー」。多額の電力を消費するスマート冷却施設を建てるより、草を勝手に生やすほうがはるかに安価で効果的であるという事実は、財政難に悩む地方自治体にとっても渡りに船だった。