今大会でひときわ強烈な輝きを放ったのが、男子シングルスを制したサウスポーの逸材だ。身長175センチの恵まれた体躯から繰り出す角度のあるジャンピングスマッシュは、すでにシニアのトップ層を脅かす威力を誇る。単なるパワーヒッターにとどまらず、フォア奥から放つリバーススライスでの揺さぶりなど、卓越した戦術眼が光る。
一方、女子シングルスでは、無尽蔵のスタミナと驚異的なフットワークを誇るディフェンス巧者が観客を魅了した。どんな強打に対しても体勢を崩さず、正確なクリアとネット前のヘアピンで相手のミスを誘い出す。相手の心理を逆手に取る配球の妙は、中学生の枠組みを大きく超えている。
ダブルス種目では、小学生時代からの幼馴染ペアが息の合ったコンビネーションを披露した。阿吽の呼吸でスペースを埋め、相手のドライブをカウンターレシーブで沈める。個の力だけでなく、ペアとしての戦術的完成度の高さが際立った。