愛知県特有の制度である複合選抜方式は、尾張・三河の群・グループ分けと、高校ごとの当日点・内申点の比重タイプ(I型〜V型)が複雑に絡み合う迷宮のような構造を持つ。公立高校を2校受験できるというセーフティネットは、戦略を誤れば「まさかのダブル不合格」という悲劇を招く諸刃の剣でもある。
近年の傾向として際立つのは、傾斜配点で当日点重視(当日点2倍のV型など)を採用する進学校が増加したことだ。内申点のアドバンテージに寄りかかってきた真面目な優等生が、本番の難問に足元をすくわれる事例が後を絶たない。AグループとBグループの組み合わせにおいて、旭丘高校と菊里高校、あるいは岡崎高校と刈谷北高校といった定番のペアリングでも、両校の選抜比率と出題難易度のギャップを冷静に計算し尽くしたリスク管理が不可欠となっている。