清純派女優として輝かしい階段を駆け上がっていた遠野なぎこさんですが、その華やかな表舞台の裏には想像を絶する苦悩がありました。のちに自身の自叙伝や告白本で明かされたのは、幼少期から受け続けた実母からの壮絶な虐待や精神的な支配という過酷な生い立ちです。
「太ったら価値がない」「可愛くあり続けなければならない」という極限のプレッシャーを受け続けた結果、思春期に摂食障害(過食嘔吐)や強迫性障害を発症。大人になってからも長きにわたり、心と身体の痛ましい戦いが続くことになりました。
メディアで「激変」「激やせ」と騒がれた時期の外見の変化は、単なる加齢や不摂生によるものではなく、命がけで心の病や過去のトラウマと向き合ってきた痕跡にほかなりません。自らの傷口を開いてでも同じ苦しみを持つ人々に寄り添おうとする姿勢は、多くの人々に衝撃と勇気を与えています。