ヨーロッパにおいて6月24日は、キリスト教の「洗礼者ヨハネ」の生誕を祝う特別な日だ。夏至祭とも深く結びつくこの日には、古くから魔除けの力を持つ植物を摘み取る風習が残されている。オトギリソウは英語で「セント・ジョーンズ・ワート(聖ヨハネの草)」と呼ばれ、まさにこの時期に黄色い可憐な花を咲かせる。
中世の修道士たちは、6月24日の前夜に摘み取ったオトギリソウをドアに吊るし、悪霊や病魔を払う魔除けとして活用した。洗礼者ヨハネが処刑された際に流した血が花に宿ったという言い伝えもあり、苦難を乗り越えて光を呼び込む聖なる植物として現在も珍重されている。