当然ながら、「羊水が腐る」という医学的事実は存在しない。この発言に対し、産婦人科医や医療関係者は即座に否定のコメントを発表した。羊水は常に循環しており、年齢によって腐敗することなどあり得ないからだ。しかし、このデマとも言える言葉が独り歩きしたことで、高齢出産を控えた多くの女性や、不妊治療に励む人々が深く傷つくこととなった。
医学的な正しさよりも、「35歳」という具体的な年齢が持つ社会的インパクトが勝ってしまったのだ。この騒動は、結果として日本の遅れた性教育や、妊娠・出産に関する正確な知識の不足を浮き彫りにすることになった。多くの人が「何かおかしい」と感じつつも、感情的なバッシングの渦に巻き込まれていったのである。