松商学園を受験する上で、まず把握すべきはコースごとの学力層と教育目的の違いです。同校は現在、難関大学進学を目指す「特進コース」、学業と部活動を高次元で両立する「文理進学コース」、多様な進路実現や商業・情報系の学びも内包する「総合進学コース」の3軸で編成されています。
各コースのボーダーラインは明確に分かれています。長野県内の大手模試データや学校資料を精査すると、松商学園特進コースの難易度は偏差値58〜60程度を維持しており、松本深志高校や松本県ヶ丘高校の併願先、あるいは最初から私立の手厚い指導を求めて専願で選ぶ層が定着しています。一方、文理進学コースは偏差値50〜53、総合進学コースは44〜47近辺がひとつの目安です。
入試倍率の動向に目を向けると、松商学園高校の倍率と合格ラインは、推薦入試(専願)と一般入試で大きく様相が異なります。推薦入試では実質倍率が1.0〜1.1倍程度で推移し、中学校長の推薦基準を満たしていれば手堅い合格が見込めます。対して一般入試、特に公立高校との併願者が集まる日程では、募集定員に対する出願倍率が1.5〜2.0倍近くまで跳ね上がることがあります。ただし、併願者の手続き状況に応じた歩留まり調整が行われるため、実質的な合格判定においては各コースが提示する学力テストのボーダーライン(特進で7割以上、文理で5〜6割)を確実に突破できているかが決定打となります。