楽曲の完成度を支えているのが、緻密に練り上げられた歌割り(パート分け)です。ドラマ単独初主演を務めた渡辺翔太のクリアで芯のあるメインボーカルがサビやブリッジで楽曲を牽引しつつ、他の8人の声質が絶妙なバランスで配置されています。
歌い出しの落ち着いたトーンから始まり、Aメロ・Bメロでは目黒蓮の深みのある低音、阿部亮平や佐久間大介の情感豊かな中高音、向井康二やラウールの表現力あるフレーズが滑らかにリレーされます。さらに、岩本照の正確なリズム感や深澤辰哉の甘い歌声、宮舘涼太の艶やかなトーンが楽曲の厚みを増していきます。
特に後半のサビに向かう展開では、ソロパートから全員のユニゾンへと一気に音場が広がり、「個々の物語がひとつの大きな誓いへと結実する」ようなカタルシスを生み出しています。ただ均等に分けるのではなく、ドラマのストーリー性とグループの結束感を両立させた見事なボーカルディレクションです。