競馬界のパイオニアである武豊騎手との関係性も、後藤を語る上で欠かせない。東西のスター騎手としてライバル関係にありながら、競馬をメジャースポーツへと押し上げたいという志を共有する同志でもあった。
後藤は日本騎手クラブの幹部としても精力的に活動し、ファンサービスの拡充や騎手の地位向上に尽力した。レース後のファンへのアピール、メディアへの積極的な露出、ユーモアを交えた発信。それらはすべて、「競馬をより多くの人に愛されるエンターテインメントにしたい」という純粋な情熱から生まれたものだった。
「後藤がいたからこそ、競馬界全体の空気感が変わった」。武豊をはじめとするトップジョッキーたちが後にそう振り返る通り、彼が切り拓いた道は現在の競馬界の基盤となっている。