周富徳氏の名を全国区に押し上げたのは、バラエティ番組『浅草橋ヤング洋品店(アサヤン)』や、伝説的料理対決番組『料理の鉄人』への出演でした。『料理の鉄人』では「炎の料理人」のキャッチフレーズとともに登場し、中華の鉄人・陳建一氏やフレンチの鉄人・坂井宏行氏らと繰り広げた死闘は、今も語り草となっています。
中華料理のプロフェッショナルが見せる圧倒的なスピード感と火力のコントロール、さらには中華包丁一本で食材を芸術的に仕立てる超絶技巧は、当時の視聴者に強烈な衝撃を与えました。一方で、カメラの前で見せる人懐っこい笑顔とユーモアあふれる語り口が親しみやすさを生み、従来の「頑固で敷居が高い」とされた料理人のイメージを劇的に覆しました。
番組企画で誕生したオリジナル中華鍋や調理器具は一大ヒットを記録し、家庭の主婦から若者まで幅広い層が彼の料理テクニックに熱狂しました。