被災地の避難所で最も喜ばれる支援の一つが、暖かなお風呂の提供だ。大規模な震災や風水害が発生した際、防衛省の迅速な指令のもと、防衛大臣の命による災害派遣事業では、生活支援の一環として即座に野外お風呂が設営される。
この現場で圧倒的な存在感を放つのが、陸上自衛隊が誇る「野外入浴セット2型」だ。ボイラーと発電機、大型テントをトレーラーに搭載し、水源さえ確保できれば数百人規模の入浴施設を瞬時に構築する。だが、この巨大な設備を支え、実際に利用する隊員や避難者が手にする小物類の合理性こそが、快適さを左右する影の主役である。