一般的なリコーダー属において、グレートバスは「C管(ハ長調のC3音を基音とする)」に調律されている。アルトより1オクターブ低く、テナーリコーダー(C4)のさらに下、バスリコーダー(F3)よりも低い。全長は約1.3メートルから1.5メートルに及び、さらに一回り巨大なコントラバスリコーダー(F2)との間を繋ぐ絶妙な音域レンジを受け持つ。
構造上の最大の特徴は、奏者の身体的負担を減らすための工夫だ。吹き口には長く伸びたダイレクト・マウスピースや金属製のクルーク(吹管)が採用され、指が届かないトーンホールには高度なキィシステムが連動する。重厚でありながらも俊敏なパッセージに追従できる俊敏性を備えている点こそ、この楽器がアンサンブルで重宝される所以だ。