だが、彼らの絆は世間の安易な予想よりも遥かに強固だった。そのことが証明されたのが、河村を襲った度重なる健康上の危機である。
2019年の肺腺がん手術、そして2026年の声帯ポリープ切除手術。ボーカリストとして命とも言える「声」を失うかもしれない恐怖と戦う河村を、最も近くで支え続けたのが公美だった。食事管理から精神的なケアまで、彼女の献身的なサポートがなければ、河村のステージ復帰は成し得なかったと言われている。奇妙に見えた彼らのルールは、非常事態において無類の強さを発揮する、独自の信頼関係の表れだったのだ。