火のない所に煙は立たないと言われるように、地域で噂が広がるのには相応の理由があります。主な要因を紐解くと、次の3点に集約されます。
第1の理由は、建物の老朽化問題です。ダイエー西台店は1979年(昭和54年)に開業した歴史ある大型商業施設であり、すでに開業から45年以上が経過しています。外観や設備の一部に昭和レトロな面影を残しており、「そろそろ耐震対策や大規模な建て替えが必要なのでは」と考える住民が増えたことが、噂の最大の土台となっています。
第2の理由は、近隣エリアにおけるダイエー店舗の再編・建て替えラッシュです。近年、同じ板橋区内や近隣の北区・練馬区周辺において、歴史ある旧ダイエー店舗(赤羽店や成増店など)が相次いで建て替えやリニューアル、あるいは一時閉店を経験しました。これら近隣店の動向を目の当たりにした買い物客が、「次は西台店も同じ流れになるのではないか」と連想した影響は小さくありません。
第3の理由は、過去の大規模リニューアルと屋号変更に伴う情報の錯綜です。同店は過去に食品フロアを中心に「イオンフードスタイル」へとリブランドし、フロア改装や一部テナントの入れ替えを行いました。改装工事の期間中に売り場が一部縮小されたり、長年親しまれたテナントが退去した様子を見て、「ダイエーが完全になくなってしまう」と誤認した声がネット上に残ったことも一因です。