受験情報サイトやSNSで頻繁に議論される「都立大の受かりやすい穴場学部」という言説には、キャンパス立地と入試科目のカラクリが潜んでいます。
代表格として挙げられるのが健康福祉学部の評判と国家試験合格率です。看護学科、理学療法学科、作業療法学科、放射線学科で構成される同学部は、偏差値こそ52.5〜55.0と他学部に比べて控えめに見えます。しかし、これは実学特化型であるがゆえに文系・理系の一般受験生が敬遠しがちなためであり、国家試験合格率は毎年ほぼ100%に近い数値を叩き出す極めて質の高い教育を展開しています。
もうひとつの注意点は、キャンパスの地理的分断です。メインとなる南大沢キャンパスのアクセスと立地は、京王相模原線「南大沢駅」徒歩5分と駅至近であるものの、八王子市に位置するため都心部からの通学には相応の時間を要します。さらに、システムデザイン学部は3年次以降に「日野キャンパス」、健康福祉学部は「荒川キャンパス(東尾久)」へと学び舎が移るため、4年間の生活動線を考慮せずに出願するとミスマッチを起こしかねません。