沖縄の暴力団を語る上で欠かせないのが、県内唯一の指定暴力団である「旭琉會」の存在です。もともと1970年、本土組織の進出に対抗するため、県内の各派が大同団結して「沖縄旭琉会」を結成したのが始まりでした。
初代会長には仲本善栄が就任し、二代目の多和田真山へと引き継がれましたが、内部対立により1990年に「旭琉会」と「沖縄旭琉会」の二組織へ分裂。熾烈な抗争を繰り広げた末、双方が暴対法に基づく指定暴力団に指定される事態となりました。
しかし、長引く対立による組織疲弊と警察による厳しい監視の中、2011年12月に歴史的な一本化経緯を辿ることとなります。沖縄旭琉会の富永清会長を首班とする形で両組織が電撃的に再統合を果たし、名称を「旭琉會」に統一しました。旭琉會歴代総長の系譜において、富永清会長の主導による一本化は、他県組織の介入を拒み「全県単一組織」として生き残りを図るための極めて重大な決断であったと記録されています。