売却先の公募入札を勝ち取ったのは、丸の内エリアを筆頭に日本の都心開発を牽引してきた三菱地所でした。駐日英国大使館三菱地所再開発プロジェクトは、単なるタワーマンションやオフィスビルの建設ではありません。皇居外周の美観地区、景観法および千代田区の厳しい高さ規制を遵守しながら、英国大使館のアイデンティティである豊かな既存樹木群や赤レンガの意匠を継承する高品位な複合開発として設計が進められています。
2026年時点における駐日英国大使館現在の状況と最新動向を現地取材すると、一番町交差点側の敷地では厳重な囲いのもとで基盤工事・新棟建設が着々と進行しています。大使館機能そのものは敷地北側の英国政府保有エリアで通常通り稼働を継続しており、外交活動が滞ることはありません。英国国旗(ユニオンジャック)が翻る本館前門の威厳はそのままに、隣接エリアがモダンな低層・中層レジデンスへと変貌を遂げつつあります。
駐日英国大使館ネットの反応をリサーチすると、SNS上では「皇居前の名門大使館が切り売りされたようで寂しい」「千代田区一番町の景観が大きく変わってしまうのでは」という懸念が当初囁かれていました。しかし、公開された完成予想図や環境アセスメント情報により、大使館の象徴である桜並木や歴史的ゲートの保全が確認されるにつれ、「歴史の継承と都市更新の好例」「都内屈指の最高級住宅地になる」といった前向きな評価が主流を占めるようになっています。