機体最前部に位置する「貴賓室」。ここは総理大臣や皇族が使用する、まさに最重要エリアだ。一般のファーストクラスを遥かに凌駕する静寂が広がる。木目調の落ち着いたインテリア、フルフラットになる専用ベッド、そしてシャワー設備。移動中も休む暇のない要人の体力を維持するため、細部まで人間工学に基づいた設計がなされている。
しかし、豪華絢爛なホテルとは違う。すべての家具は離着陸時の衝撃に耐えるよう床に強固に固定され、装飾は最小限だ。贅沢さよりも「疲労回復」に特化したストイックな空間。それが、この特別な部屋の本質である。