取材班がまず目にしたのは、同院の看板メニューである「快眠リカバリー整体プログラム」の緻密な工程だ。ベッドに横たわった患者に対し、施術者は力任せに押したり揉んだりすることは一切しない。呼吸のリズムを測り、頭蓋骨の微小な動きと仙骨の傾きをミリ単位で確認しながら、極めてソフトな刺激を加えていく。
「多くの方は、眠れない原因をストレスや枕のせいだと考えています。しかし実際の原因は、呼吸の浅さと首・骨盤の緊張が連動して交感神経を興奮させ続けていることにあるのです」。施術責任者はそう語る。
取材中、長年の睡眠障害を抱えていた40代の会社役員が施術を受けていた。開始からわずか15分、施術者が後頭下筋群と胸郭の緊張を解いた瞬間、部屋には静かな寝息が響き始めた。「意識が落ちるように眠ってしまった」と術後に驚きを隠せない患者の表情が、この独自メソッドの威力を雄弁に物語っていた。