『ちびまる子ちゃん』の舞台は昭和50年代の静岡県清水市だ。しかし、そこで描かれる姉妹の確執は驚くほど普遍的である。一つの部屋をタンスで仕切って自分のスペースを主張するシーンや、ノートや文房具を勝手に使われて激怒するシーン。これらは、限られたリソース(資源)をいかに守るかという、現代でいう「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「プライバシーの確保」の感覚に通じるものがある。
自分のテリトリーを侵されたくない。無駄なエネルギーを使いたくない。そうした現代的な価値観を持つ人々にとって、さきこが境界線を引くために怒る姿は、むしろ自己防衛のロールモデルとして機能しているのかもしれない。