日本の音楽史における「動員数歴代最多ライブ」を検証する際、避けて通れない伝説が1999年7月31日に開催された「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」です。千葉・幕張メッセ駐車場の広大な敷地に設営された特設野外ステージに、単独アーティストの有料ライブとしては日本記録となる20万人が集結しました。
関係者の手記や当時の現地報道によると、会場内の移動だけで数時間を要し、エリア後方からはステージ上のメンバーが視認できず、巨大スクリーンと分散配置されたタワー型ディレイスピーカーのみが頼りという過酷な環境でした。しかし、その場に居合わせた20万人が生み出した熱量は、今なお音楽界の語り草となっています。
常設会場における実態検証に目を向けると、7万人超を動員する日産スタジアムや国立競技場では、一般的な1万人規模のアリーナ公演とは全く異なる現場環境が発生します。
SNSやコミュニティ掲示板で多く寄せられるリアルな声として挙げられるのが、「スタンド上段席からの距離感」と「終演後の規制退場」です。スタジアムの2階スタンド最上段からメインステージまでの距離は100メートルから150メートル以上に達し、肉眼ではアーティストの判別が困難なため、防振双眼鏡(10〜14倍以上)の持参がファンの間で定石となっています。
さらに、終演後は数万人が最寄り駅へ集中することによる大混雑を防ぐため厳格な規制退場が敷かれ、アリーナ席やスタンド奥の席では客席を脱出するまでに40分から1時間半以上を要することも珍しくありません。