様方を用いた宛名の書き方には、明確なレイアウトのルールが存在します。基本原則は「住所と同じ行、または受取人名の右隣に、少し小さめの文字で書く」ことです。主役である受取人の名前よりも世帯主の名前が目立ってしまうと、配達員が誰宛ての郵便物なのか一瞬で判断できなくなるためです。
1. 縦書き封筒の場合(標準的な和封筒)
郵便番号枠の右側に住所を記入し、その番地・建物名に続けて、あるいは住所の次の行に「世帯主の名字+様方」を配置します。そして封筒の真ん中に、最大の文字サイズで「受取人のフルネーム+様」を堂々と書きます。
(例)
東京都千代田区〇〇 1-2-3
佐藤 様方
鈴木 一郎 様
2. 里帰り出産で実家に一時滞在している場合
里帰り出産で最も注意すべきは、「実家の両親の名字」と「結婚後の自分の名字」が異なるケースです。実家の世帯主が実父であれば、実父の姓に様方をつけます。
(例)実家が「山本家」で、本人の名前が「加藤花子」の場合
住所:〇〇県〇〇市〇〇町 4-5-6
世帯主表記:山本 様方
受取人名:加藤 花子 様
※なお、一時滞在期間が数か月に及ぶ場合は、あらかじめ最寄りの郵便局へ「一時的な同居・居住の届出」を提出しておくか、ポストに「加藤」の仮名札を貼っておくと返送トラブルを完全に防止できます。
3. 就活生が履歴書を郵送する場合
就活生が親戚宅や知人宅から就職活動を行い、履歴書やエントリーシートを郵送する場合、送付状や履歴書の現住所欄にも必ず「〇〇様方」と正確に記載してください。企業側から書類選考の通知や内定承諾書が届く際、様方の記載がないと企業宛てに書類が返送され、「住所の管理もできない」という不要なマイナス評価を招く致命的なミスにつながります。
4. 国際郵便・英語表記(c/o)の書き方
海外から郵便物を取り寄せる際や、海外の友人へ手紙を送る場合、「様方」に相当する英語表記は「c/o」(care of の略)を用います。英語圏では「受取人名」を最初に書き、その後に「c/o 世帯主名」を続けます。
(例)Taro Suzuki さんが John Smith さん宅に滞在している場合
Taro Suzuki
c/o John Smith
123 Main Street, Suite 4B
New York, NY 10001, USA