若くしてこの世を去った二神光さんは、泥臭くも芯のある演技で観客を魅了し続けた屈指のバイプレイヤーでした。その足跡を振り返ると、愚直なまでに表現へ情熱を注ぎ込んだ歩みが浮かび上がります。
1990年10月28日生まれ、愛媛県出身。高校卒業後に本格的に演技の道を志して上京し、小劇場を中心とした舞台俳優としてキャリアをスタートさせました。身体表現の基礎を叩き込み、劇団のプロデュース公演や商業演劇で着実に頭角を現していきます。
その実力が広く世に知られる契機となったのが、2018年に放送されたNHK大河ドラマ『西郷どん』への出演です。幕末の激動期を駆け抜けた長州藩士・久坂玄瑞の従者などの役どころを気迫あふれる佇まいで演じ切り、制作現場や視聴者から高い評価を獲得しました。その後もテレビ朝日系『特捜9』や『警視庁・捜査一課長』、テレビ東京系のサスペンスドラマ、映画『浅草キッド』など、重厚な群像劇から現代劇まで幅広く出演し、着実にキャリアの階段を上っていました。
所属事務所からの公式発表でも「これから更なる飛躍が期待されていた矢先の出来事であり、あまりに突然の訃報に言葉を失っております」と深い悲痛が綴られており、関係者にとっても痛恨の極みであったことが伺えます。