日本での大学生活を終えた後、研鑽の場を英国へと移された。オックスフォード大学聖ジョン・カレッジへの留学は、学術的な視野を世界へと広げる大きな転機となった。専門である動物学、とりわけ家禽類やナマズ目魚類の分類学における研究は、現地でも高い評価を受けた。
現地での生活は、皇族としての重責から一歩離れ、一人の研究者として没頭できる貴重な時間だった。図書館にこもり古文書や専門書を紐解く日々や、欧州各地の博物館を訪ねて標本を調査する熱意は、のちに動物学研究者としての確固たる地位を築く礎となった。異国の地で培われた国際感覚と自由な発想は、帰国後の公務や研究活動の基盤として今なお生き続けている。