カビーの存在を語る上で欠かせないのが、日本野球機構(NPB)の長い歴史において「史上初となるファーム専属マスコット」として誕生したという事実だ。2006年の登場以来、彼は常に鎌ケ谷の象徴であり続けている。
かつて北海道日本ハムファイターズのメインマスコットを務めたブリスキー・ザ・ベアー(通称B・B)の実弟という出自を持ちながら、兄のシャープでスタイリッシュな佇まいとは対照的に、カビーは徹底して愛くるしい幼児体形とマイペースな性格を貫いている。設定年齢は永遠の3歳。まだ上手に言葉を話せないという世界観のもと、ひらがなや身振り手振りで感情を伝える姿は、ファンの母性本能と庇護欲を激しく揺さぶる。プロ野球という勝負の世界にありながら、勝敗のプレッシャーから解き放たれた純真無垢なオアシスのような存在感を確立した。