SNS(X)、大手掲示板、Yahoo!ニュースのコメント欄を定点観測すると、この制度に対する国民の感情は真っ二つに割れています。そこには制度設計の歪みに直面した人々の生々しい葛藤があります。
【当事者・中間層の悲痛な叫び】
「共働きで必死に残業して世帯年収930万円。所得税も住民税も最高ランクで引かれているのに、就学支援金は1円も出ない。すぐ隣の家は年収880万円で満額補助を受けて私立に通わせている。真面目に働くのが馬鹿らしくなる」(40代会社員・千葉県在住)
【公立高校を選択した家庭の声】
「家計を考えて子どもに無理を言って公立トップ校に入ってもらった。しかし、私立に通う同級生が無償化で悠々と高額な塾や予備校に通っているのを見ると、何のために公立を選んだのか分からなくなる」(50代主婦・愛知県在住)
【教育現場・公立高校教員の危機感】
「大阪や東京での無償化以降、これまで公立を受験していた層が雪崩を打って私立に流れている。伝統ある公立校が定員割れを起こし、統廃合の危機に瀕している。公立が『私立に行けない子の受け皿』になり下がってしまう」(公立高校教諭)
取材を通じて見えてくるのは、単なる妬みや嫉みではなく、「努力して稼いだ層がペナルティを受け、健全な公立教育が空洞化していく」という社会構造への強い不信感です。