佐藤可士和氏の偉業を語る上で欠かせないのが、公私にわたる最大の理解者であり、SAMURAIのマネージャーを務める妻・佐藤悦子氏の存在です。
元々、大手化粧品メーカーの資生堂でPRやマーケティングの第一線を走っていた悦子氏は、可士和氏の独立時に合流。クリエイターとしての才能に全神経を集中させたい夫に対し、スケジューリング、クライアントとの交渉、メディア露出戦略、スタジオの組織マネジメントのすべてを引き受けました。
「可士和という才能をどう社会に届けるか」を客観的に俯瞰する悦子氏のプロデュース能力があったからこそ、クリエイターにありがちな属人化やビジネス上のトラブルを回避し、最高水準のクオリティを20年以上維持し続けることが可能になったのです。自立したプロフェッショナル同士が互いの領分を尊重し合うその関係性は、ビジネス界における理想的なパートナーシップの模範とされています。