神奈川県出身で1980年2月9日生まれ(2026年現在46歳)の松岡依都美は、大阪芸術大学舞台芸術学科を経て、名門・文学座附属演劇研究所(第41期)に入所しました。杉村春子をはじめ数多くの名優を輩出してきた文学座において、2003年の入団以来、正統派のリアリズム演劇の真髄を徹底的に叩き込まれています。
その実力は演劇界で早くから認められ、極めて華々しい舞台受賞歴を誇ります。2011年には文学座公演『美しきものの伝説』『連結汽車』の演技により第18回読売演劇大賞 優秀女優賞および杉村春子賞を受賞。さらに2014年には『手をかざす』『お気に召すまま』で第49回紀伊國屋演劇賞 個人賞、2018年にも『中橋公館』などで再び読売演劇大賞 優秀女優賞に輝きました。
映画界の巨匠・是枝裕和監督や白石和彌監督が彼女を重用する理由は、舞台仕込みの正確な発声と、登場人物のバックボーンを瞬時に立ち上がらせる身体表現にあります。台本に描かれない人物の心理的葛藤を無言の佇まいで表現できる俳優として、日本映画界において代替不可能なポジションを確立しています。