埼玉のコンクールで上位入賞を果たすために必要なものは何か。現場の指導者や審査員の意見を総合すると、3つの要素が浮かび上がる。
「ターンアウトの正確さや足先の美しさは前提条件です。差がつくのは、ポールドブラ(腕の運び)にこめられた感情の質と、絶え間ない音楽との調和です。」
第一に、ターンアウト(股関節からの開き)の厳密さ。誤魔化しの効かないコンクール専用の照明下では、基本的な立ち姿の歪みがすぐに露呈する。
第二に、メンタルのセルフコントロール。特に夏の埼玉全国舞踊コンクールは酷暑の中で行われるため、ウォーミングアップから本番までの体力管理が勝敗を分ける。冷房の効いた楽屋と舞台袖の温度差にも適応しなければならない。
第三に、コンテンポラリー表現における空間把握。近年、クラシック部門だけでなくコンテンポラリー部門を併設する大会が増加しており、重力を利用した自由な身体操作が強く求められるようになっている。