全国的な競技人口の減少、熱中症リスクの高まり、さらにはサッカーやダンス、eスポーツといった室内アクティビティへの多様化など、少年野球を取り巻く環境は厳しい。
こうした逆風の中で、糸引ジャガーズは持続可能なチーム運営を目指して新しい取り組みを進めている。夏季の練習時間を早朝や夕方にシフトさせる熱中症対策の徹底、低学年向けの体験イベントの充実、InstagramなどSNSを活用した情報発信など、時代に即した変革をいとわない。
野球を通じて学ぶ「生きる力」
糸引ジャガーズが目指すのは、単に野球が上手な選手を育てることではない。挨拶ができること、道具を大切に扱うこと、仲間の失敗をカバーすること。これらはすべて、子どもたちが将来社会に出たときに必要な「生きる力」そのものだ。
グラウンドをあとにするとき、バックネットに向かって一礼する選手たちの真っ直ぐな姿。それこそが、指導陣と地域が長年積み重ねてきた教育の結実といえる。