そもそも、語学的に見てこの言葉の立ち位置はどうなっているのか。国語の専門家によると、「左様(さよう)」は「そのよう」を意味する指示代名詞に由来し、相手の言葉を肯定する極めて正統な表現である。だが、問題はその語尾だ。「左様でございます」であれば非の打ち所がない謙譲・丁寧表現となるが、単に「です」を接続した形は、文法的に間違いではないものの、口頭表現としてはどこか座りが悪く、不自然な響きを残す。
現代のビジネスシーンにおいて、中途半端な省略や崩しは致命的な誤解を招くリスクを孕む。相手の意見に同意を示すなら「おっしゃる通りです」や「左様でございます」と言い切るのが無難だ。ネットミームの文脈が広く共有されてしまった今、職場で安易に口にするのは避けるのが賢明な判断と言えるだろう。