サムが生まれた1970年代末から1980年代初頭は、日本のグラフィックデザインが飛躍的な進化を遂げた時代だ。無駄を削ぎ落としたシルエットと、ポップでありながら主張しすぎないパステル・ブルーの配色。この完成されたビジュアルデザインは、半世紀が経った2026年のデジタル画面上でも強烈な光を放つ。
スマホ画面の壁紙やSNSアイコン、さらにはスマートウォッチの文字盤まで、デジタルデバイスの背景にサムのグラフィックを配置するユーザーが急増している。「レトロなのに新鮮」。これこそが、タイムレスなグラフィックデザインが持つ本質的な強みなのだ。