セカンドオピニオンを受けて「時間と金の無駄だった」と後悔する患者には、いくつかの典型的な陥穠(かんしょう)が存在する。最も多いのが、現代の臨床医学における標準治療の意義を誤解しているケースだ。科学的根拠(エビデンス)に基づいたガイドラインが確立されている現代医療において、どの大学病院を訪れても、提示される最適な治療法のベースが大きく変わることは基本的にない。
奇跡の逆転劇を期待して病院を転々とする「ドクターショッピング」に陥ると、無駄な診察料が積み上がるだけでなく、貴重な治療開始のタイミングを逃すリスクが高まる。単なる「気休めのセカンドオピニオン」は、精神的な迷いを深めるだけに終わりがちだ。