時代がデジタルストリーミングへと完全にシフトした現在、この名曲は驚くべき広がりを見せている。Spotifyをはじめとする音楽配信サービスでは、当時を知らないZ世代や海外のリスナーが『熱き心に』をプレイリストに加え、その雄大なサウンドスケープに感嘆の声を上げている。
さらにAmazon Prime Videoなどの動画プラットフォームで往年の日活映画が手軽に鑑賞できるようになったことも、再評価に拍車をかけた。映画の中で圧倒的な輝きを放つ若き日の姿と、円熟期に放たれた歌声の重みがリンクし、小林旭というアーティストの全体像が再構築されている。オートチューン全盛の現代だからこそ、小林が放つ生々しく骨太な歌声のダイナミズムが、耳の肥えた現代リスナーに圧倒的なリアリティとして響いているのだ。