昭和44年(1969年)、国は五箇山のこきりこを重要無形民俗文化財の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択し、その歴史的価値を公に認めた。
文化庁による助成や調査活動は、孤立しがちだった山間部の民俗芸能に新たな光を当てた。貴重な楽譜や演舞記録が高精細映像で世界中に発信されている現在、海外の音楽研究者やワールドミュージックのクリエイターからも「木と竹だけでここまで複雑なポリリズムを生み出せるのか」と感嘆の声が上がる。
公的な保護とオープンな情報開示。密閉されていた伝統は今、グローバルな知のプラットフォームへと解き放たれつつある。