出場歌手の決定に続いてファンの関心を集めるのが、12月下旬に解禁される歌唱曲(セットリスト)です。近年は単一のヒット曲にとどまらず、今年を象徴するメガヒット曲と過去の名曲を組み合わせた「スペシャルメドレー」を披露するアーティストが増加傾向にあります。
曲目選定においてNHK側が重視するのは、「お茶の間の家族全員が口ずさめる一体感」です。最新曲をフルサイズで聴かせたいアーティスト側と、誰もが知る代表曲を組み込みたい番組制作陣との間で、綿密な協議が重ねられます。特に周年イヤーを迎えたベテラン歌手や再結成を果たしたグループには、時代を彩った名曲の特別アレンジが期待されています。
さらに、番組のグルーヴ感を左右するのが司会陣の存在です。歴代の司会者を振り返ると、その年の顔となった朝ドラヒロイン、国民的タレント、そしてNHKアナウンサーによる安定したトーン&マナーが基本路線でした。2026年も巧みな進行力と音楽への深いリスペクトを兼ね備えた布陣が敷かれており、アーティストの緊張を解きほぐしながら臨場感あふれるトークを引き出す演出設計がなされています。