近年、日本の空調機器産業は室内環境の可視化と高度な気流制御に力を注いでいる。空調大手のダイキン工業株式会社が行った気流検証実験でも、エアコン単体運転時とサーキュレーター併用時では、部屋の上下での温度差が大きく改善することが実証されている。ダイキンは、室内の冷気を効率よく循環させるためには、エアコンの風向を「水平」に固定し、下部に溜まる冷気をサーキュレーターで対角線上に押し流すセオリーを推奨している。
一方、家電メーカーの製品開発も著しい進歩を見せる。圧倒的なシェアを誇るアイリスオーヤマ株式会社の代表的シリーズサーキュレーターアイに代表される最新機種では、上下左右に複雑に首を振る3Dランダム送風機能が搭載されており、手動での角度調整に悩まなくても最適な空気循環を作り出せるようになった。最新の家電テクノロジーを活用しつつ、設置の基本原則を押さえることが、最速で快適な空間を作る鍵となる。