殺し屋集団「ナイトレイド」へ中盤から新メンバーとして加入したチェルシー。ヘッドホンにキャンディを口にくわえたポップなビジュアルとは裏腹に、彼女が秘める殺し屋としての覚悟は誰よりも冷徹だった。
かつて地方の悪徳地方官に仕えていた彼女は、権力の腐敗と悲劇を目前で経験している。その絶望の淵で帝具を手に入れ、自らの手で悪を裁いた過去が彼女の原点だ。一見すると飄々とした態度の裏には、仲間を失う痛みを誰よりも知る者特有の孤独と優しさが同居していた。
『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス刊)に連載された原作漫画の枠を超え、少年漫画の常識を打ち破る容赦のないストーリー展開の中で、彼女は主人公タツミたちに「甘さ」を捨てさせるための重要な役割を担っていた。